ノックビン(ジスルフィラム錠) アルコール依存症治療薬

アルコール依存症治療薬レグテクトから抗酒剤ノックビン(ジスルフィラム錠)に変更。強制的に酒を飲めない体質にする訳だから、抑止力の差は歴然。

日常生活におけるアルコールの影響

      2016/12/10

日常生活におけるアルコールの影響

家庭でのアルコール
特別なお祝いの席でアルコールを飲むのは私たちの文化のひとつでもあります。ティーンエージャー(10代の子ども)も含めた家族の集まりで、大人がだれひとり悪酔いすることなくアルコールを楽しむことは、若者がアルコールとの上手なつき合い方を学ぶよい手本になります。

完全に飲酒を禁止してしまうと、「自分は家族とは違うんだ」といった反抗心から子どもがアルコールに手をたすこともあります。そのような反逆的な行動にはしばしば危険がともなうものです。

家族のだれかがアルコールを飲みすぎるとき
アルコールは、他人に対する私たちの態度に変化をもたらし、それが人間関係に大きな亀裂を生じることもあります。
たとえば、父親は子どもたちに気まぐれな対応をしたり、怒りやすくなったりします。そのような父親を子どもたちは尊敬できなくなります。このようなことが子どもたちの反抗心をあおったり、閉じこもりの原因になったりするのです。
また、妻の要望に気がつかなくなります。夜はアルコールを飲んでは椅子で高いびきです。そのことで妻が不満を口にすると、
夫はむきになります。
感偶におさえがきかなくなり、怒りが爆発することも頻繁になってきます。

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Sさんのケース
Sさんは公務員としての出世街道を、一歩ずつ、一生懸命に上ってきました。しかし、仕事の方針が新しく変わってからは、会社帰りに飲み歩き、家に着くなり倒れこむことが多くなってきました。
奥さんは、どうせ手もつけないSさんの夕食を作ることを拒みはじめました。Sさんは、ときたま夜のニュースに問に合うように帰ってくると、子どもたちに怒鳴りだします。子どもたちが覚えているのは、宿題を手伝ってくれたり、休日にサッカーをしてくれたりしたお父さんです。何か起こっているのかについて、奥さんがいくら話をしても、Sさんは無視するばかり。カウンセリングを勧める奥さんに対して、Sさんは大げさだと言い返し、上司の誘いだから断れないのだと言います。
出張先で2日間の会議を終えて帰宅したSさんは、奥さんが2人の子どもを連れて家を出てしまったことを知り、とても驚き悲しみました。奥さんは自分でアパートを借り、今後の連絡はすべて妹を通すようにと、妹さんの住所だけが書き残されていたのです。
母親が飲みすぎる場合も、同じようなことが起こります。家庭での責任をはたせないため、父親が家のことをすべてしなければならないかもしれませんが、それは妻にとって非常に腹立たしいことかもしれません。
子どもたちも、だんだん母親の言うことに耳を貸さなくなってきます。酔っているときの母親は、大げさなことや支離滅裂なことばかり言うからです。

Mさんのケース
「どこにでも、とっととでていって住むところでも探しなさいよ! あんたのようなわがままな子は痛い目にあえばいいんだわ!」と、Mさんは叫びました。娘のTさんは、昨晩言い争ったときよりももっと激しくドアをバターンと閉めました。
Tさんはスポーツバックをすでに用意していました。バックには、電車の定期券と高校時代の友人の電話番号が入っています。
Tさんは、母親が一晩飲み続けるとこうなることはわかっているのです。このところ、そんな日ばかりです。
翌朝、Mさんはあわてて起き上がり、ボーっとする頭で娘とのいさかいを思い出しながら罪悪感で気分が悪くなるのです。なぜ娘ときちんと話ができないの? なぜいつもケンカになるの?かつては立派な母親だった自分がこんな風になってしまったのはなぜ?
その後Mさんは2年かかって、やっと娘さんの愛情と信頼を取り戻しました。そのためには、少なくとも2年は否定し続けてきた2つのことを認めざるを得ませんでした。アルコールを飲むと、不機嫌で、傷ついて、すべてに否定的になる自分が顔をだしてしまうこと。そして、もう自分では飲酒をコントロールできない状態だったことです。

アルコールは家計に大きな負担をかけることがあります。以前は家族の外出やクリスマスに使われたお金が、酒代で消えていくようになると、家族の反感がつのるでしょう。アルコールのせいで脳が萎縮していく以上にアルコールのせいで銀行口座の残高も減っていきますが、その両方が深刻な結果をまねきます。
アルコールは夫婦の別居・離婚の原因のひとつにもあげられます。アルコールをやめてくれないなら別れるという最後の通告を突きつけた結果、それが功を奏することもあります。しかし、警告やアドバイスが受け入れられない場合も多くあります。配偶者が家をでていった場合、アルコール依存者は、夫婦の関係がおかしくなってしまった現実はわかっていても、なぜこのような状態になってしまったのか見当がつかないまま残されることもあるのです。
父親または母親が度を過ぎた飲み方をしていると、家族に迷惑がかかり、子どもたちはきまりの悪い思いをするようになります。
もう友達を家に招待することもできません。こうしたアルコール問題は、まるで一家の汚点であるかのように「秘密事項」として扱われることになるのです。

アルコール問題は家系的にみられる
父親、母親、もしくは近親者にアルコール問題がみられる場合、次世代の子どもたちは飲酒について相当な注意が必要です。

ストレス解消のためのアルコール

「ストレスの解消にアルコ一ルを飲みます」、「アルコールのおかげて自分の抱える問題に対処できます。アルコールを飲むこと自体はまったく問題ではありません」、「緊張をほぐしたいからアルコ一ルを飲みます」などの台詞はよく耳にすることでしょう。
アルコールの鎮静効果は緊張した心や体をほぐす役割をしてくれます。量が多くなると眠気を引き起こします。
しかしながら、緊張をほぐすために頻繁にアルコールを飲むことは、じつはまったくの逆効果だという研究結束が報告されています。神経系がアルコールに慣れてしまうと、神経の細胞は「もっと、もっと」とアルコールを要求しはじめるのです。たとえば、いつも寝酒をして眠りにつくのを習慣にしている人は、それなしでは眠れなくなる可能性があります。

Aさんのケース:
Aさんは、セールスマンです。上司の定めた仕事のノルマと気難しい客の相手で、いつも神経が張りつめています。
昼食のとき、Uラックスしたくてつい1杯飲んでしまった日は、仕事帰りにもアルコールが欲しいと感じるようになりました。
セールス目標達成のプレッシャーに打ち勝つため、Aさんには昼間のアルコールが必要でした。家に帰ったあともまた飲んでしまうと、体から1日中アルコールが抜けません。
すると、翌朝起きたときの緊張感や不安居は前よりもひどくなるのです。
「これは、今日1日の仕事の心配のせいだ」とAさんは思っていることでしょう。しかしながら、Aさんの体が次の1杯を欲していることが本当の理由かもしれないのです。

Jさんのケース:
Jさんは、完ぺき主義で自尊心の高い人でした。家で何か修繕するとなると、たった1本のネジのサイズが合わないだけで、自分自身にも家族にも大変な思いをさせていました。いきなり家を飛び出すと、外で酒を飲み、酔っぱらって前よりも不機嫌な顔つきで帰ってきます。
かんしゃくがいかに無意味なことかを家族に説得されたJさんは、態度を変えはじめました。むやみに急いだり、アルコールを飲みすぎたりするのではなく、ゆっくりと楽しむこと
にしたのです。
「小さなことにクヨクヨしない」がJさんの決まり文句となりました。自分にプレッシャーをかけすぎることなく、今を生き、今を楽しむことを学んだのです。家族にとって、Jさんと共に生活することがすっと楽になりました。

アルコールを飲むことでストレス
に対処しようとするのは、別の意味でも逆効果かもしれません。緊張はほぐれるけれども、すべきことはきちんとできる、という最適な分量がわかりづらいからです。結婚式でスピーチを前にカチカチに緊張した花嫁の父親などは、適量をはるかに超えて飲んでしまいがちです。
緊張への対処法はアルコール以外にもあります。忙しい人たちに役立つヒントを紹介しましょう。

緊張のほぐしかた
他人の期待に全部こたえようとするのはやめましょう
だれにでも断る権利はあります。仕事の内容や量には限界があることをはっきりと人に告げるのは道理にかなったことなのです。

自分にも、他人にも、期待をかけすぎないようにしましょう
完璧を求めるのはやめましょう。その場その場でベストをつくせばよいのです。「まあ、それでもいいでしょう」で十分です。

変えられないことは、そのまま受け入れましょう
勝てる勝負には挑んでも、勝てそうにないときはやめておきましょう。絶対に変わらないことに対して怒りをつのらせても、なんの意味もありません。

仕事を任せましょう
1日の仕事を終えたあと、ひとりで家事をこなすのは無理だと感じたら、家族に助けてもらいましょう。ただし、きちんと話さないと真剣に受けとめてもらえないかもしれません。任せた仕事はちゃんとやってもらいたいということも話しておくべきです。職場では、すでに仕事は分担されていると思うかもしれませんが、まだ人に頼めることは残っていないか、もう1度チェックしてみましょう。

仕事がたまってしまったらこうしましょう
やらなくてはならない仕事が山のようにたまってくると、ストレスで苦しくなることがあります。アルコールは薬にはなりません。順序だてて考え、次のヒントを活用してみましょう。
・仕事に優先順位をつけましょう:ます最初のひとつを片づけて、それから次に取りかかりましょう
・自分のペースで取り組みましょう:自分のこなせる量は決まっているのです
・邪魔が入らないよう工夫しましょう
・現実を認識しましょうづ以前もこのくらいの仕事はやったものだ。今回だってできるはず」
・書類が山積みになっていますか? 至急のものはすぐにやりましょう。そうでないものはファイルにしまいましょう

他人からの批判:受けとめかたを見直しましょう
もし相手の批判が正しければ、そこから学ぶことができますか? 相手の批判がまちがっている場合でも、他人には自分の意見を述べる権利があるのを忘れてはいけません。「あの人とは同意できない」ということ自体に同意すればよいのです。

仕事の量が多すぎませんか?
たくさんの仕事を目の前にすると、「とてもじゃないけどこんなには無理だ」と思いはじめ、緊張感が蓄積していきます。そのようなときは、自分なりのペースを定め、ひとつすつ片づけていくようにしましょう。

眠りにつくためのアルコール

利点
アルコールには鎮静効果があります。就寝時のアルコールのおかげで、寝つきがよくなることがあります。

問題点
アルコールは体内で燃焼されるため、血液中の濃度はだんだん下がっていきます。アルコールのおかげでせっかく眠りについたものの、アルコールが抜けると反動が生じ、夜中の2〜3時に不快な目覚めを強いられることもあるのです。
睡眠薬の代わりに飲むアルコールのもうひとつの問題点は、寝酒を2〜3週間続けてしまうと、眠りをつかさどる脳の中枢がアルコールなしでは「睡眠モード」に切り換わらなくなることです。

睡眠不足に対する心配
睡眠不足を不安に思う人がいます。睡眠が1日に7〜8時間は必要だと信じているからです。しかし、必要な睡眠時間には個人差があり、4〜5時間で十分という人もたくさんいます。
とくに時間を持て余している人は余計にあせりはじめ、長く寝ようとして早々と布団に入ります。ですが、脳の中枢には独自のリズムがあるため、眠くもないのに眠ろうとするのは難しいことがあります。「眠らなくては」と心配することによって、逆に眠れなくなってしまうのです。
睡眠薬を使用している人は、アルコールとの併用には気をつけてください。睡眠薬にかぎりませんが、とくに睡眠薬を使用している人は、アルコールとの併用は絶対に避けてください。アルコールの影響で睡眠薬の作用が強くでてしまいます。

アルコールなしで眠る方法
アルコールの助けで眠りにつくことには、問題がたくさんあります。
次にあげているのは、お酒に頼らす眠りにつける方法です。簡単ですし、悪い影響は何もありません。
・運動をもっとしましょう
・夕方6時以降は、コーヒー、紅茶、コーラなど、カフェインを含む飲み物はひかえましょう
・夜の時間に楽しめることを見つけ、就寝時間を遅くしましょう。本や新聞を読んだり、ジグソーパズル・クロスワードパズルをしたり、ビデオを観たり、なんでもいいからやってみましょう
・夜に軽食をとりましょう。少量の炭水化物と脂質(トーストやホットミルクなど)は寝つきをよくすることが示されています
・お風呂でリラックスしましょう
・お布団に入ったらじっとしていましょう一眠っていなくても体は休まります。ゆっくりと深呼吸をしたり、筋肉の緊張を解いたりするなどのリラックス法も有効です
・自己催眠(自律訓練法)のテープを聴きましょう
・横になったとたんに心配ごとが押し寄せてくるときは、その場で枕もとのメモ帳に書きだしてみましょう。翌朝ならばスッキリとした気分で取り組むことができます。疲れた頭で考えても、問題が解決できないように思えてきます。

憂うつにならないためのアルコール

快適な環境でアルコールを飲むと、最初のうちは気分が向上します。しかし、血液中のアルコールが減ってくると疲労感や不快感が生じます。憂うつになったり、先行きが不安になったりする人がいるのはこのためです。
もしアルコールが気もちを盛り上げてくれると感じるのなら、気分が沈んだときに飲んでしまうかもしれません。しかし、なかには気分が落ち込みやすい人もいて、そのような気の沈みや悲壮感が引き起こす「うつ病」という病気もあります。
親しい友人に会ったり、活動的な社会生活を営んだりすることは、憂うつ感を和らげてくれます。しかし、アルコールを解決策とするのはよくありません。
回復への道は、ますしっかりとした考えをもち、交友関係を改善して、趣味などの活動を楽しむことからはじまります。

Hさんのケース
それはお孫さんの一言でした。「おばあちゃん、どうしていつもシェリー酒を飲んでいるの?」と面と向かって尋ねられたのです。長期にわたって床に伏せ、そのまま亡くなってしまった夫を想うHさんの寂しさは増すばかりです。
看病の日々を過ごす間、Hさんは自分の趣味を放棄し、友人とも疎遠になっていきました。夫の死後、看護の苦労からも解放されたはすなのに、彼女の生活は、なぜかますま
す暗くなっていったのです。
寂しさを紛らわすために飲みはじめたシェリ一酒は、今や生活になくてはならないものになってしまいました。
娘さんは悲しくなりましたが、とうとう仕事の合間にベビーシッターを探しはじめました。注意が散漫な母親にこれ以上子どもの面倒は頼めないと感じたからです。しかし、今の母親には、子守り以外に外界との接触はありません。それがわかっている娘さんは、母親から子どもを引き離すことがどうしてもできないのです。

うつ状態とのつき合い方
以下にあげるポイントは、「神経衰弱」といわれることもある
うつ状態にとらわれたとき、アルコールに頼らすにうまく乗り切るためのヒントです。

うつ状態は疲労の一種です
気分が沈むのは、精神の電池が切れかけ、充電が必要になっているということです。切れかけの電池では、頭は通常のペースで仕事ができません。自分をいたわりましょう。
抑うつ状態はそのうちに消えるものです。急に気が沈むのと同じように、パッと明るい気分になれるかもしれませんし、悪い日はあっても、よい日が増えていくというように、少しずつよくなるかもしれません。

否定的な考えはやめましょう
たとえば、他人から自分のミスを非難されたとしましょう。しかしその人は、普段はきちんと仕事をしているあなたに対して「すべてにおいて無能だ」といっているのではありません。

視野を大きくもちましょう
何か不都合が起こっても、それで破滅だとは思わないことです。
ミスを犯したことで、あなたのすべてが否定されるわけではありません。あなたは今までと同じ、長所も短所もある、そして経験や技術も持ち合わせた人間です。たったひとつのミスが、この世の終わりであるわけがないのです。

人の心を読もうとするのはやめましょう
否定的な結論に飛びつくのはやめましょう。他人は自分のことを悪く思っていると自分で先に決めてしまってはいませんか?
そのような考え方をすると、人から何も言われないうちから、なんだかんだと言い訳をしたり、攻撃的な態度をとってしまったりすることにつながります。
このような癖は、交友関係や楽しい社交の場を台無しにします。
人の気もちを読もうとするのはやめましょう。自分から話してくれるまでは、その人の考えも感情もわからないものです。
人がどう思うかは重要なことではありません。自分の気分がよくなることをしましょう。

自分を縛りすぎないようにしましょう
自分に対して厳しすぎると、それによって敗北感を味わうことが増えてしまいます。「〜しなくては」とか「〜すべき」と考えてばかりいると、実際に目標が達成できなかったときに罪の意識や落胆を感じることになります。
自分に、そして他人にも、期待をかけすぎないようにしましょう。もっと寛容になってください。「〜しなくては」、「〜すべき」という威圧的な言い方の代わりに、「〜できればいい」、「〜したい」と言うように心掛けましょう。

心を広くもちましよう
「またか」とか「どうせまた同じことだ」など、昔のことを引きすっていると前には進めません。せっかくの新しい経験やチャンスも逃げていってしまいます。

「白黒はっきり」という考えはやめましょう
あなたを含めて、完全な勝者または完全な敗者という人はいません。自分自身でいつも「完全な〜」と考えてしまうのは要注意です。たったひとつのミスを理由に他人をダメだとみなすことのないようにしましょう。それは自分自身も含めてのことです。

「かわいそうな私」はやめましょう
「だれも私の問題なんてわかってくれない」と嘆くのは、責重な精神力の無駄遣いです。相談にのってくれそうな人が恐れて逃げ出してしまうかもしれません。世の中には自分よりも不幸な人がいるのだと考えると、それによって救われることもあります。
万が一、とても大きな困難に直面してしまったら、自分の気もちが楽でいられるように対応していきましょう。自分が苦しむ姿を人にみせる必要はないでしょう?

自分の意見ははっきりと言いましょう
自分の意見をもつことは、自分自身を尊重することです。自分だけでなく、周りの人の尊敬も得ることができます。「〜したいです」、「〜と感じます」、「いいえ、それはしたくありません」などと、正直にはっきりと意思を伝えましょう。落ち着いて簡潔に、しっかりとした口調で話すことです。必要ならば、相手が理解してくれるまで、何度でも繰り返しましょう。
このような場面でアルコールを飲んではいけません。アルコールの勢いでしゃべっているだけだと勘違いされたり、アルコールのせいで感情的になっていると思われたりするからです。すべての論争に勝とうとせす、あなたにとって重要な部分にだけ集中してください。感情的になると、人は遠のいてしまいます。
他人のしたことに腹が立ったときは、「あのようなことをされると私は気分が悪いのです。これからはこうしていただければ助かるのですが…」といってみましょう。すると、今までみえていなかった何かに相手が気づいてくれるかもしれません。
あなたが直接言ってはじめて、あなたの要望や気もちは他人に伝わります。テレパシーに期待しないことです!

「だれも私の問題なんてわかってくれない」と嘆くのはやめましょう。相談にのってくれそうな人が恐れて逃げ出してしまうかもしれません。

孤独への対処
人間は他人との接触が必要な生きものです。愛する家族を亡くしたり、恋人と別れたりすると、心がかじかんでしまいます。しかし、なるべく早いうちから、旧友と会ったり、新しい仲間を作ったりするのは非常に大切です。
はじめのうち、そうした試みが実らすに終わってもがっかりしないでくだ
さい。同好会、ボランティア、習いごとなど、出会いの場はいろいろあります。地元の新聞や図書館の掲示板などを調べてみるといいかもしれません。

「退屈」は重大な病気の症状です!
これだけ発達した世の中です。何か興味のわくことはきっとあるでしょう。詩を習ったり、盆栽の達人になったり、車の修理を勉強したり、なんでもいいのです!
最後に、医師からうつ病の薬を処方された場合について触れておきましょう。うつ病の薬は、3〜6週間で徐々に効果がでてきます。飲みはじめのころの副作用は、がまんして飲み続けることが大切です(しかし、ひどいときは医師に相談してください)。

抗うつ剤
アルコールは抗うつ剤の効果を妨げてしまうかもしれません。
医師の指示に反することなく、自分で定めた節制の量を守りながらアルコールを飲むときは、多くても1杯にとどめておいてください。ビールでは約250me、ワインではグラス1杯が限度です。
そして、抗うつ剤とアルコールを一緒に摂取したときは、絶対に車の運転はしないでください。

キーポイント
・家族は、家庭内のアルコール問題を隠そうとします。
・アルコールは眠りを妨げることもあります。
・アルコールによって憂うつ感が増すこともあります。
・薬を使わすに緊張感や憂うつ感を和らげる方法があります。

アルコール問題の見分けかた

アルコールの悪影響が原因で、生活(健康、大切な人との関係、仕事など)に支障がでているならば、あなたはアルコール問題を抱えているということです。
お酒が必要だと思うようになり、飲ますにはいられない、または飲む量をコントロールするのが難しくなってきたと感じるのなら、アルコールに対しての「依存」がはじまったということで、それはさまざまな問題の種となります。
次の質問を自分自身に問いかけ、正直に答えてみてください。

人間関係が変わってきましたか?
アルコールは、飲むと気もちがよくなり、人を開放的な気分にさせます。しかし、その開放感が他人を遠ざけたり、暴言を吐いたりする原因になることもあります。アルコールを飲んだあと、血中濃度が下がってくるにしたがって、機嫌が悪くなったり、イライラ感に襲われたりもします。
アルコールを飲むと神経が過敏になり、自分がバカにされたと勘違いをする人もいます。積もり積もった羨望や嫉妬が見苦しい形で現れることもあります。大量のアルコールが入ると、ところどころの記憶があいまいになり、人を傷つけたことも覚えていなかったりするのです。
約束も、いい加減になったり、忘れたりします。たとえば父親は、サッカーの試合にいく約束を忘れ、息子をがっかりさせます。母親は、年ごろの娘の服装にもまったく無関心になってしまいます。
家族全員に影響が及ぶこともあります。子どもたちは、反抗的になったり、すねたり、不機嫌になったりします。学校での成績も下がってきます。夫婦でアルコールをめぐって喧嘩を繰り返すうちに、夫ないし妻はひどい言葉に傷つき、夫婦の関係はたんだんと冷め、ふたりの距離が離れてしまいます。
友人関係も、同じような経過でくすれていきます。さんざん酔って、非常識な時間帯に友人に電話をかけ、自分の問題をダラダラと見境なく話したりするようになる人もいます。

仕事ぶりに変化がでていませんか?
たびたび遅刻したり病気欠勤したりすると、飲みすぎで翌日に二日酔いになったことをうかがわせます。
上司は見逃してくれるかもしれませんが、余分な仕事をさせられる同僚はそう寛容ではいられないでしょう。アルコールを過剰に飲む人はえてして、「ランチタイムにちょっと1杯」と昼食の時間を勝手に延長したり、アルコールの臭いをプンプンさせたりしていることに「だれも気づいていない」と思ってしまうのです。
アルコールを過剰に飲む人はえてして、「ランチタイムにちょっと1杯」と昼食の時間を勝手に延長したり、アルコールの臭いをプンプンさせていることに「だれも気づいていない」と思ってしまうのです。

アルコールに依存しはじめていませんか?

アルコールのある場所、アルコールが飲める集まり、アルコールを一緒に飲める相手など、生活がアルコールを中心に回るようになってきていませんか? そのせいで、以前の趣味や楽しみも放り出してしまいます。アルコールが「飲みたい」という感覚から、「必要だ」という感覚に変わります。これは習慣と体の化学変化(酔うために必要な酒量がだんだん増える、すなわち体にアルコールヘの耐性ができることや、アルコールが切れると離脱症状がでるようになること)の両面から起こることで、そのような状態になりやすい人もいます。
この段階の人がアルコールを減らそうとしても、きわめて難しいと感じるかもしれません。以前アルコールを飲んだ場所にいったり、一緒に飲んだ人と会ったりすると、すぐにアルコールを連想してしまうからです。

アルコールヘの依存
アルコールに依存する人は、抵抗できないほどアルコールに魅了され、飲酒を最優先してしまいます。以下のリストは、アルコールヘの依存が起こっていることを示すサインです。
初期のサイン
・毎日の飲酒パターンが定着してくる
・量の限度を定めても、守れなくなる
・アルコールの飲めない集まりや催しごとには興味をなくす
・アルコールが原因で問題を起こしても、気づかすにまた繰り返してしまう
・アルコールの量を増やさないと酔えなくなってくるより進んだ段階でのサイン
・眠れなくなる
・朝、不安で気分が悪く、汗をかいたり震えが出たりする
・3時間おきには必ずアルコ一ルを飲んでしまう
・ときどき起こる深刻な禁断症状:「てんかん発作」禁酒しだして
数時間ないし数日後に起こり、急に意識を失うことがあります。手足がビクビク動いたり、呼吸が途切れ途切れになったりします。
「振戦(しんせん)せん妄症」が起こると意識が混濁し、自分がどこにいるのか、だれと一緒にいるのかもわからなくなります。幻覚をともなうこともあります。

アルコール依存度はどの程度?

初期のサイン
最初の段階で、脳細胞はアルコールに慣れてしまいます。そのため、次の1杯がないとわかると脳細胞が余計にアルコールを求め、急激な緊張や不安感が押し寄せるのです。それらは、仕事への不安や家庭の心配ごとなどと勘違いされることもよくあります。
この緊張や不安と、ここ数週間から数か月のあいだにしょっちゅう飲むようになったアルコールとの関連を認めるのは、本人にとって非常に気が進まないことです。
もうひとつの「依存の初期」のサインは、飲む量の調節がきかなくなり、いつも飲みすぎてしまうことです。以前からそうであったとはいえ、最近は星の調節ができなくなったようだと本人も言うかもしれません。
家族や友人もこの変化に気づきますが、どうすることもできないと思ってしまいます。なぜなら、アルコールに依存する人は違った視点からものをみるからです。すっかりアルコールにはまり、量を減らすべきだということを認めたくないのです。

より進んだ段階でのサイン
依存が次の段階に進むと、指や手の震えをともなう気分のゆりもどしの症状がでてきます。とくにアルコールの血中濃度が低い朝によく起こります。不安感や焦燥感のために落ち着きを無くしたり、歯磨きや朝食のときに吐き気がしたりするかもしれません。この症状はアルコールを飲むと治まりますので、朝からアルコールを飲む癖がついてしまいます。
こうしたゆりもどしの症状は、離脱症状(禁断症状)ともいわれます。1日に8単位(日本酒換算で8合)以上のアルコールを数週間飲み続けた人が、何かの理由で急に飲酒を中止すると、非常に不快を感じます。
離脱症状がきわめて重症な場合、てんかん発作を起こしたり、現実離れした錯乱状態に陥り、幻覚をともなう振戦せん妄になったりします。このような深刻な状態になるのは避けるべきことです。禁酒をはじめた時点で医師から処方される薬を飲めば、予防はできます。
アルコールヘの依存は不思議なもので、アルコールをやめた状態、アルコールを飲みはじめた状態、そしてアルコールに依存する状態が何度も繰り返されるという特徴があります。ある人が、数日、数週回、または数か月のあいだ、アルコールをやめたとしても、たった1杯と思って欲むことで、再び悪循環に引き戻されてしまいます。
その人はそれからしばらくのあいだ、アルコールが欲しいと思い続け、そしてついに飲んでしまい、再び禁酒を試みることによって離脱症状を経験することになります。そして、数日から数週間がたてば、また同じことが繰り返されるのです。

アルコールヘの依存は病気でしょうか?

アルコールに依存する人は、何かが引き金になって飲んでしまいます。たとえば、離脱症状を和らげるため、または特定の感情(に陥った)、などが引き金になります。アルコールが与えてくれた快楽は、脳の奥でしっかり記憶されてしまうのです。
この種の飲酒習慣は、実験室での動物を用いた実験でも研究されています。動物の種類によっては、アルコールに依存する遺伝的傾向を子孫が受け継ぎます。つまり、生物学的な要因が存在するという強力な裏づけがあるわけです。「飲むべきか、やめるべきか」、アルコールに依存する人は苦しみます。これは本人でなくてはわからないでしょう。ただし、生
物学的な要因は多少あるにせよ、「依存」からの脱出は本人の努力と周りの援助にかかっているのです。

アルコールに依存しているかどうかのテスト

アルコール依存の程度を自分で判定できるテストがあります
(久里浜式アルコール依存症スクリーニングテスト)。最近6か月に次のようなことがあったかどうかを答えてください。あてはまる答えの点数を合計して、次のページにある判定方法をみてみましょう。

久里浜式アルコール依存症スクリーニングテスト

久里浜式アルコール依存症スクリーニングテスト

久里浜式アルコール依存症スクリーニングテスト

久里浜式アルコール依存症スクリーニングテスト

 

キーポイント
・アルコールヘの依存とは、アルコールが必要になってくること、または量のコントロールができなくなることです。
・アルコールに依存している人は、量を減らしたり、飲むのをやめたりすると、離脱症状(禁断症状)が起こることがあります。
・アルコールヘの依存は、化学的な要因があるとはいえ、本人の意志と努力があってはじめて克服できるものなのです。

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